繰り返し処理のもう一つの方法として、for
文があります。
for
文を使うと、リストや数列の要素を順番に処理できます。
例えば、次のように range()
を使って 5 回繰り返すことができます。
for i in range(5): # iという変数に0から4までの数値を順番に代入
print("ループ回数:", i) # 表示する
このプログラムでは、i
に 0 から 4 までの値が順番に入って処理が繰り返されます。
注意して欲しいのは5になったら終わるため、5は実行されません。
iは0から実行される為、iは4までで5回の実行となります
さて、これまでに range()
を使って指定した範囲を繰り返す方法を学びました。
今回の講義では、range(start, stop, step)
の最後の引数 step を使って、ループの間隔を調整する方法を紹介します。
step
は数値の増減幅を指定するもので、デフォルトでは 1 になっています。
これを変更することで、例えば2ずつ増えるようにしたり、逆に減少させることもできます。
次の例をご覧ください。step
を指定することで、1 から 20 までの数値を 2 ずつ増やすループを実行します。
for i in range(1, 20, 2): # 1から19まで、2ずつ増加
print("値:", i) # iの値を表示する
このプログラムでは、range()
の引数に 1
, 20
, 2
が指定されています。
・start
: 1 から開始
・stop
: 20 に達するまで繰り返す(20 は含まれない)
・step
: 2 ずつ増加
その結果、ループは 1, 3, 5, 7, ..., 19
の順に進みます。
また、step
に負の値を指定することで、数値を 減少させることもできます。
次の例では 20 から 1 までを逆順に -2
ずつ減少させています。
for i in range(20, 0, -2): # 20から1までを-2ずつ減少
print("逆順の値:", i) # iの値を表示する
このコードのポイントは以下の通りです:
・start
: 20 から開始
・stop
: 0 に達するまで繰り返す(0 は含まれない)
・step
: -2 ずつ減少
結果は 20, 18, 16, ..., 2
の順になります。
まとめ: range(start, stop, step)
を使うことで、ループを柔軟に操作できるようになります。
step
を正の値にすると増加するループ、負の値にすると減少するループが可能です。