辞書と集合

辞書の基本操作

辞書はデータの作成、アクセス、追加、削除が簡単にできます。以下に主な操作を紹介します:

1. 値のアクセス

キーを指定して値を取り出します。


  student = {"名前": "太郎", "年齢": 15}
  print(student["名前"])  # 出力: 太郎

student["名前"] でキー「名前」に対応する値「太郎」を取得します。存在しないキーを指定するとエラーになります。

2. 値の追加・更新

新しいキーと値を追加したり、既存のキーの値を更新できます。


  student = {"名前": "太郎"}
  student["年齢"] = 15
  print(student)  # 出力: {'名前': '太郎', '年齢': 15}
  student["名前"] = "次郎"
  print(student)  # 出力: {'名前': '次郎', '年齢': 15}

3. 値の削除

pop()del を使ってキーと値を削除できます。


  student = {"名前": "太郎", "年齢": 15}
  student.pop("年齢")
  print(student)  # 出力: {'名前': '太郎'}

辞書は柔軟にデータを管理でき、キーを使って素早く操作できるのが特徴です。

辞書と集合

辞書の基本操作

複数人の情報を辞書で管理するには?

例えば、太郎だけでなく花子の情報も追加で登録したい場合は、辞書の中に辞書を入れることで複数人のデータをまとめて管理できます。


  students = {
      "太郎": {"年齢": 15, "科目": "数学"},
      "花子": {"年齢": 14, "科目": "英語"}
  }
  print(students["花子"]["科目"])  # 出力: 英語

このように、studentsという辞書の中に「太郎」と「花子」それぞれの情報を辞書として登録します。複数人のデータをまとめて管理したいときは、辞書の入れ子構造が便利です。

データの追加・更新・削除

新しい人を追加したり、既存の情報を更新・削除するのも簡単です。


  # 新しい生徒を追加
  students["次郎"] = {"年齢": 13, "科目": "理科"}
  # 情報の更新
  students["太郎"]["科目"] = "物理"
  # 生徒の削除
  del students["花子"]
  print(students)
  # 出力: {'太郎': {'年齢': 15, '科目': '物理'}, '次郎': {'年齢': 13, '科目': '理科'}}

このように、辞書の入れ子構造を使うことで、複雑なデータも柔軟に管理・操作できます。